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私の心の限界が私の世界の限界である

【ネタバレ有】アイマス劇場版の感想

ネタバレあります!!!!!
回避したい人はブラウザバックしてください!!!!!




























ここらへんでいいですかね。


というわけでタイトルの通り「劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』」を観てきました。本当は昨日の劇場挨拶LV(昼の部)1回にとどめておいて次は時間のあるときか鑑賞料金の安いときに行こう、と思っていたのですが無理だったよ。きょうも見てきたよ。というわけで2回分の感想とか1回目と2回目でどう見方が変わったりだとか書いていきたいと思います。

<最初に見終わったときの感想>
誰がかわいいとか、ストーリーがどうとか思う前に「アイマス好きでよかった…!」というのが一番最初に思ったことでした。そうしていままでのアイマスのことがフラッシュバックしてきて泣いた。
正直なことを言わせてもらえば、これは冗長なのかな、ちょっと長いのかな、と思うシーンはありました(ただし、この感想は2回目以降に変わるので後記します)が、「M@STERPIECE」のライブシーンでもうどうでもよくなったというか、自分の中に巣くう批評家(という名のゲスい)根性が感動でねじ伏せられた。完全再現された横浜アリーナのステージ、アイドルたちが一生懸命に、そして笑顔で歌い、踊る姿、「M@STERPIECE」の楽曲としてのすばらしさ、これらに心を完全に奪われてしまいました。
で、その感情の波が一通り過ぎ去ったあとに「千早よかったなあ」としみじみ思いました。ゲームから千早が背負ってきた重圧というか、暗い過去を乗り越えたあとですごく柔らかい顔になった千早を見て「よかったなあ…」と。春香に寄り添って、たとえ無言のシーンであってもすごく支えてるのがわかるという「旦那」な感が。春香がリーダー、サブリーダーが伊織、アドバイザーが千早、みたいな立ち位置というか。旦那とか嫁とかでいえば小鳥さんとりっちゃんの「Pの嫁」感がものすごかったですね。
あとは千早がお母さんをライブに招待するエピソードで、7thライブの時に沼倉さんがお母さんを呼んだ話と重なってきてまた泣けた。リアルとアニメで「今までの絆がより強まり、より成長する正統派の物語」だったなあ。という実感がありました。そしてこの感想が2回目でまた変わります。

で、帰ってきてからまろーねさんの第二回感想生放送を見てて、どうしてももう1回見たい!早急に!と思ったので今日また行ってきた次第。タイムシフトあるので是非見ていただきたい。あそこまで深く語る生はそうそうない。











<2回目に見終わったときの感想>
やっぱり「M@STERPIECE」で泣いた。まだまともにあのライブシーン見れてない。2月のSSAであの曲が歌われるとして、全員でハンドクラップして、サビでみんなピースサインを掲げる様子を想像してさらに泣けてきた。みなさんも是非。
で、2回目は見方を変えて臨みました。初回は頭空っぽにしてストーリーとキャラクターを追いかけていたんですが、2回目はそのカットに出てくるメインキャラクターではなく、背景や後ろのキャラクターの視線を追いかけて見ていました。そうすると、初回で「冗長かな?」と思っていたストーリーがとても意味を持つもの、捨てカットのないものという感想に変わりました。メイン登場人物だけで20人を超える大所帯の劇場版アニメで、しかもカットごとに人物が5人も6人も出てくる。そういうストーリーだと必然的にいちキャラクターあたりの台詞は減るわけで、でもそこからどうキャラクター性を展開して掘り下げなければならない。ならば、そのキャラがメインではないときのカットで、わずかな息づかいや表情、視線、動画の空気感で見せるしかない。それが素晴らしかった。
初回で感じた春香を見守る千早の表情や視線、落ち着かないダンサー組の表情、伊織の意地を張る表情、お泊まりして相談してるときの暗い視線、降りしきる雨、そういうところが素晴らしかった。たとえて言うなら、単館系のミニシアターで公開している邦画のような雰囲気。
もうひとつ感じたのは、合宿終了から可奈が帰ってくるまでのパートで感じた「ちょっと長いなあ」という感想は、実はその後のライブパートに必要なものだった。ということ。そこで鬱屈した視聴者の思いというか、もやもやした感じというか、それを一気に晴らすライブパートの前段階として必要だった。というのは強く感じました。そして「M@STERPIECE」を作詞されたyuraさんのツイートでまた泣けた。


というわけで、劇場版は2回目以降「そのフレームにメインで映ってるキャラ以外の視線」を意識して見てみると面白いと思います。もうひとつお勧めしたいところは、思春期の娘さんを持つ親、もしくはその当人に見てもらいたいなあ、ということ、アイドル関係なく、可奈のストレスで過食してしまうところとか、志保が自分の殻をかたくなに守っているところとか、そういう「等身大の女の子」なところがとてもリアルに描かれていると思います。いや俺JSだからそういうところ間違ってるかもしれないけど。というわけで「劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』」、みんな観よう!


<おまけ・小ネタ箇条書き>
・風呂パートでの二段構えの千早いじめ
・春香さんは哲学。
・濡れ透けいおりんをガン見したバネP、ウェット&メッシー説
・スタッフロールにStylips
・合宿所のごはんがうまそう
・「黄昏乙女×アムネジア」と「ラブライブ!」が登場
・咀嚼する余白を含めての劇場版アイマス。みんな語ろう。

じゃ、また映画館で。