nevergreen

私の心の限界が私の世界の限界である

【ネタバレ有】たまこラブストーリー見てきた



TVシリーズほとんど見てない上に、最近洲崎西のアレに毒されているような自分でしたが、いやー、いい映画だった。

この映画で思い出されるのは自分もかつて味わったほろ苦い記憶じゃないなあ、人を好きになることの楽しい気持ちやワクワク感だなあ、というのが第一印象。
もち蔵の迷いながらもまっすぐ告白するところ、たま子が告白にとまどい、日常生活もおぼつかなくなってしまう様子、2人を取り巻く友人が背中を押す優しさ、それを見守る親の気持ち、全部それぞれの視線に立てて見ることができた。ああいう恋がしたかったなあとルサンチマンが呼び起こされて壁殴りタイムに突入ではなく、二人を見守って「よかったねえ」と思う気持ちのほうが大きく。俺はおじいちゃんか菩薩かって顔してたと思いますよ。
そうして見終わった後パンフレットを買ってぱらぱらとめくり、最後のページでまたほっこりとした。このパンフレットは買った方がいいと思います。最後のページを見るだけでもその価値がある。
あと眼鏡。たまこと史織の眼鏡。眼鏡いいですねえ。たまこはコンタクトなんか捨ててもうずっと眼鏡かけてて。(眼鏡ストの暴論)

映画を見ながら思い起こされたのは「秒速5センチメートル」の第2部。あっちでは灯里のことばっかり追いかけて花苗の想いに気づかない鈍感な遠野くんなわけですが、同じ「恋する気持ち」を描くにしてもこんなに別の思いを抱くのかと。まったく壁を殴りたくならないからねこの作品。「秒速」は殴る壁がいくつあっても足りないのにね(でも何度も見返している)。

あとはストーリーも画作りにしても、きちんと向き合って、愛を注いで作ってるってのは伝わった。あえていうなら2点惜しいところがあって、デラちゃんの必要性をほぼ感じなかったことと、EDはたまこのソロ曲一本でスタッフロール流して欲しかったなあというところ。

とりあえずあのころ自分が抱えていた恋心を持ってもう1度見に行こうかなあ、と思っています。